転職ノウハウ
フリーターの就職面接!自己紹介の例文やよく聞かれる質問を解説
2024年12月11日

フリーターが面接を受けるときの自己紹介のしかたは?
面接の自己紹介で好印象を与えるためにはどんな工夫が必要?
フリーターの就職面接でよく聞かれるのはどんな質問?
このような不安を感じていませんか?
この記事では、フリーターの就活における面接についてくわしく解説しています。
最後まで読むことで、職歴が少ないフリーターでも面接官に好印象を与えられる自己紹介や質問に対する回答のコツがわかるでしょう。
就活の面接で重要といわれる逆質問の例文や事前対策も参考に、就職活動を成功させてください。
目次
フリーターの就職面接は自己紹介が最重要!
フリーターの就職面接において、自己紹介は非常に重要なポイントです。なぜなら、フリーターは職歴の点で不利になりやすいからです。自己紹介の内容はもちろん、立ち居振る舞いや話し方も見られていると心得ましょう。
自己紹介で話すべき内容
就職面接の自己紹介で話すべき内容は、以下の6点です。
- 挨拶
- 名前
- 現在の状況(無職かアルバイト勤務か)
- 過去の仕事経験
- 志望動機
- 結びの挨拶
上記のうち、とくに大切なのは4の「過去の仕事経験」と5の「志望動機」です。
経験したアルバイトについて、職種や業務内容だけではなく、学びになったことや身についたスキルなどをあわせて伝えられるようにしましょう。
また、フリーターから正社員を目指して就活しようと思い立った理由やきっかけは、面接官が重要視することのひとつです。
気持ちや熱意を明確に話すことで、就業意欲が伝わりやすくなります。
自己紹介の例文
フリーターの就職面接の参考になる自己紹介の例文を、3つ紹介します。
まず「はじめまして、〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただき、どうもありがとうございます」から始めることを忘れないようにしてください。
例文・1
「学生時代からずっと続けているコンビニエンスストアのアルバイトを、現在はフルタイムでしております。接客だけではなく、品出しや掃除、在庫管理など業務全般を任されており、状況に応じて臨機応変に動けるスキルを身につけました。この経験を自分のキャリアとして確立したいと考え、このたび応募をさせていただきました」
例文・2
「現在は飲食店でアルバイトをしていますが、過去には接客業を中心にさまざまな仕事を経験しました。これまで就職をしなかったのは、自分に合う仕事や将来の目標が見えておらず新卒での就活を失敗してしまったためです。現在は得意な仕事ややりたい仕事がはっきりわかり、これまでのスキルと経験を活かして正社員で働きたいと思っています」
例文・3
「現在は無職です。〇〇を目指して卒業後もずっと個人的に勉強をしていましたが、初めに決めていた〇年というリミットを越え、就職をしようと決意しました。同年代の人たちからは大きく後れを取りましたが、決して無駄な時間ではなかったと思っております。御社の業務はこれまでのアルバイト経験を活かせると考え、このたび応募をさせていただきました」
フリーターを続けてきた理由が何であっても、過剰にとりつくろわずに正直に話すことが大切です。
自己紹介の後で質疑応答になるパターンがほとんどなので、最後に「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と付け加えましょう。
就職面接の自己紹介で好印象を与える3つのポイント
就職面接の自己紹介で好印象を与えるためのポイントを、3つに分けて解説します。さっそく、鏡の前でチャレンジしてみましょう。
明るくハキハキと話す
自己紹介で面接官に好印象を与えるには、明るくハキハキと話すことが大切です。
なぜなら、就職面接では自己紹介や質疑応答の内容だけではなく、人柄も見られるからです。
話す中身がしっかりしても、無表情でぼそぼそ話す人は印象が悪くなってしまいます。
笑顔で話すことで「職場になじめそう」「同僚に好かれそう」という印象を与えることができ、スキルや職歴の不足をカバーできるでしょう。
答えづらい質問があっても適当にごまかすような態度はとらず、正直に「わかりません」「今はわかりませんが、経験を積んで答えを見つけます」など、はっきりと返事をするのが大事です。
簡潔に話す
自分が伝えたいことを明確な言葉で簡潔に話すと、面接官に好印象を与えられます。
曖昧な言葉のチョイスや口ごもり、長々とした説明は、論点がぼやけてしまうので気をつけましょう。
就職面接は、限られた時間を自分のために使ってもらう場であることを忘れてはいけません。
聞き手の立場になり、どのような話し方をすれば相手が理解しやすいかを意識するのが大切です。
また、長すぎる自己紹介はマイナス評価につながる可能性があります。
自己紹介は長くても3分以内におさまるよう、要点を絞って伝えたいことをまとめてください。
前向きな表現を使う
前向きな表現を使ってポジティブさをアピールするのも、就職面接の際に好印象を与えるコツのひとつです。
フリーターは「楽に稼ぎたい」「刹那的」「不真面目」「面倒なことを避ける」などのイメージを持たれやすいですが、応募者自身がフリーターに負い目を感じる必要はありません。
就職経験がないことをネガティブにとらえず、仕事経験の豊富さやバイタリティを前向きにアピールすることで、就業意欲を伝えられるでしょう。
また、過去の経験を前向きに話すことは自信にもつながります。
就業後も、フリーター経験を武器にして明るく業務に向き合うことができるでしょう。
フリーターの就職面接でよく聞かれる質問と回答の例
フリーターの就職面接でよく聞かれるおもな質問は、以下の6つです。回答のポイントもあわせて参考にしてください。
1.なぜフリーターという道を選んだのですか?
フリーターになった理由は、就職面接で必ず聞かれます。
答え方によっては、正社員に向いていないと判断されるので注意しましょう。
回答のポイント
回答のポイントは、フリーターになった理由が何であれ下手にごまかさず正直に答えることです。
回答例を3つ紹介します。
「将来的に〇〇のプロを目指しており、勉強や個人的な活動に時間を使う必要があったため、フリーターとして仕事をしておりました」
「〇〇の事情で就職した会社を退職し、その後の転職活動がうまくいかずにフリーターを続けていました」
「学生時代、将来についてあまり深く考えておらず、就活を真面目にしないままフリーターになってしまいました」
質問されているのはフリーターになった「理由」であり、「言い訳」ではありません。
問いに対する答えを明確にした後で、なぜ今就職する気になったのかをあわせて話せるようにしておきましょう。
Q.学校を卒業するときに就活はしなかったのですか?
就活経験の有無は、フリーターになった理由と同じく聞かれる確率が高い質問です。
就職への熱意や意欲を判断する目的があるため、就業意欲をはっきり伝えられる回答を用意しましょう。
回答のポイント
聞かれているのは、就活をしたかしなかったかの二択ですが、答えとあわせて理由や結果も付け加えると良いでしょう。
回答例は、以下のとおりです。
「就活はしましたが、うまくいきませんでした。就職することが目的となっており、明確なビジョンや目標を持たずに挑んだのが反省点です」
「とくに理由はなく、就活はせずに卒業してしまいました。今から振り返ると、自分の将来のことをもっと真面目に考えるべきだったと思います」
就活の経験がなくても、それを反省して今後に活かし、これから正社員としてしっかり世の中に貢献したいという意欲を見せるのが大切です。
Q.これまでに経験した仕事があれば教えてください。
経験した仕事についての質問は、企業が求める人材かどうかを判断するためのものです。
また、臨機応変な対応が得意かどうかや、応募者のスキルを知るための質問でもあります。
回答のポイント
回答のポイントは、経験した仕事から学んだことや身につけたスキルを含めることです。
以下の回答例を参考にしてください。
「接客業のアルバイトを〇年経験しています。幅広いお客様に接することが多く、顧客満足度を意識して働くことが身につきました」
「事務やデータ入力のアルバイト経験があります。長時間コツコツ作業することが得意で、タイピングの正確さには自信があります」
過去に経験したアルバイトが応募先企業の業務と関連していれば、なお良いでしょう。
まったくつながりがない業種であっても、業務に活かせそうな経験は積極的にアピールしてください。
Q.普段、仕事以外に何か活動はしていますか?
アルバイト以外の活動は、興味を持っている分野や性格、コミュニケーション能力、体力などを知るために聞かれることのある質問です。
回答のポイント
仕事以外の活動については、正解を意識せず趣味や興味を正直に伝えて構いません。
回答例は、以下のとおりです。
「身体を動かすのが好きなので、仕事が休みの日はランニングをしたりジムで運動したりしています。自分にとって良い気分転換にもなります」
「特別な活動はせず、休みの日は家でのんびりするのが好きです。何もしない時間がストレス解消につながり、仕事に対する意欲が新たになる気がします」
「旅行やカフェめぐりが好きでしたが、現在は経済的な理由により遠のいています。これからしっかり働いて生活を安定させ、趣味の時間も大切にしたいと思っています」
もっとも、近年はプライバシーを重視して、私生活については質問を避ける企業が増えています。
念のため答えを準備し、話が長くならないようにだけ気をつけるだけで良いでしょう。
Q.短期間に転職を繰り返していますが、どのような理由がありますか?
この質問は、応募者が長期的な戦力になるかどうかを判断するのが目的です。
返答によっては、「責任を負うのが面倒」「こらえ性がない」と判断されるので気をつけましょう。
回答のポイント
転職に関する質問に答える際は、理由が何であれ職場環境のせいにしないのがポイントです。
回答例は、以下のとおりです。
「自分にとってもっとも向いている仕事を探したいという理由で、転職を繰り返してしまいました。仕事に対する責任や職場への迷惑を考えず、非常に自分本位な行動だったと反省しています。どの仕事にもやりがいがあり、意味があったと今では感じています」
「職場の人間関係になじめず、〇〇や△△などの工夫を試みましたが、うまくいきませんでした。数ヶ月前からコミュニケーション方法やメンタルアドバイスの本を読んで、良好な関係の築き方をプライベートでも実践しています」
このように、過去への反省や対処法などをまじえて答えると、正社員を目指して前向きに就職活動をしているという印象を与えられます。
前職が仮にブラック企業だったとしても、それを直接言うのは避け、最終的に転職を判断したのは自分であるというニュアンスで話すのが得策です。
Q.仕事での失敗談があれば教えてください。
仕事での失敗談は、応募者の臨機応変さやトラブルへの対応力、解決力などを知るための質問です。
回答のポイント
仕事でのミスやトラブルに関しては、具体例を出してわかりやすく話すことと、どのように対処したかをセットで答えるのがポイントです。
回答例を紹介します。
「飲食店でアルバイトをしていたとき、お客様のオーダーを取り違えて別卓に運んでしまったことがありました。すぐに謝罪し、ご注文のお品を早急に運んだことで事なきを得ました。迅速さを最優先していたことで起こったミスだと思います。その後はオーダー品をお運びする前に声に出して逐一確認するようにし、同じミスはしていません。」
「データ入力のアルバイトで、指示されたフォーマットと違う形で入力してしまったことがあります。すぐに上司に事情を説明して謝罪し、手の空いているスタッフに協力を求めて、その日のうちに作業を終わらせることができました。それからは作業内容の確認に念を入れ、他スタッフへのフォローが必要なときはできるだけ協力するようになりました。」
このように、失敗したことの具体例+その場でどう対処したか+その後どのように仕事に反映させたか、を簡潔に伝えましょう。
「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときの質問内容
就職の面接で重要視される逆質問の例と、避けるべき逆質問について解説します。質問をする際は、まず「〇点お伺いしてもよろしいでしょうか」と言ってからにしましょう。
意欲をアピールする逆質問の例
逆質問で就業意欲をアピールしたい人は、以下の例を参考にしてください。
「御社のホームページを拝見した際、〇〇に非常に興味を覚えました。具体的なエピソードをお伺いしてもよろしいですか?」
「新入社員研修において、御社が独自でおこなっていることがあれば教えてください。」
「入社までに勉強しておくべきことや準備しておくべきことがあれば教えてください。」
「御社で活躍している方々に共通していることは何ですか?」
「ゆくゆくは責任あるポジションを目指すつもりです。御社の評価基準や昇進制度について教えてください」
応募先の企業についてくわしく質問するのは、下調べをしっかりしている・会社に興味を持っていると判断されます。
また、入社後を想定した質問は就業意欲があると判断され、面接官に対する印象が良くなるでしょう。
長所をアピールする逆質問の例
自分の長所をアピールできる逆質問の例を、3つ紹介します。
「〇〇のアルバイトでは、最終的にアルバイトスタッフ全員のリーダー的なポジションで仕事を任されていました。御社で、こうした経験を活かせる業務には何がありますか?」
「もともと人と接することが得意で、前職では多くのお客様と良好な関係を築けていたと自負しております。御社の営業職において、新規顧客の開拓でもっとも重要視していることは何ですか?」
「得意分野である〇〇において、△△の資格を取得しております。入社後、ゆくゆくは資格を活かした業務につければと考えておりますが、そのチャンスはありますか?」
このように、長所をアピールしたい場合は、自分の長所+入社後どのように活かせるかをセットで質問するのがポイントです。
初めの自己紹介で自己PRがうまくいかなかったときは、最後の逆質問で挽回しましょう。
避けるべき逆質問の例
質問はありますか?と聞かれたときに、避けたほうが良いのは以下の質問です。
- 給与や待遇について
- 福利厚生について
- 企業のホームページなどを見ればわかること
- 面接の中ですでに話題にあがったこと
面接の段階で給与や待遇、福利厚生について質問すると、相手に良い印象を与えません。
正社員として心機一転頑張りたいというよりも、安定した収入のために仕事を探していると受け取られてしまいます。
また、わざわざ質問をしなくてもわかることを聞くのも避けましょう。
とくに、企業ホームページに掲載されていることを聞くと、下調べをしていないと判断されます。
上記の他、絶対に避けるべきなのは「質問はありません」という受け答えです。
なぜなら、企業に対する興味がない・または就労意欲がないと受け取られかねないからです。
質問したいことが思いつかない場合は、「お伺いしたいことはいくつかありましたが、これまでのお話ですべてクリアになりました。ありがとうございました。」などと伝えましょう。
フリーターの就職面接でやっておくべき事前対策
フリーターの就職面接は、事前対策を徹底的にしておくのが大事です。志望する業界のリサーチや練習をしっかりおこない、自信を持って本番に挑んでください。
企業・業界研究をしておく
フリーターが就職面接を受ける前の事前対策として、まずしなければならないのは応募先の企業や業界の研究です。
なぜなら、企業や業界をよく知ることでよりよい自己紹介の内容を考えることができる他、質疑応答のシミュレーションに役立てられるからです。
また、適切かつ好印象を与えられる逆質問を考えるためにも、企業研究は必須といって良いでしょう。
逆に、企業や業界を知らないまま面接に挑むと、質疑応答に詰まって勉強不足と見なされ、採用に不利になる可能性があります。
自己紹介と質問に対する回答を練習する
就職面接における自己紹介と質問への回答練習は、何度やってもやりすぎということはありません。
何度も練習するうちに言葉のチョイスや話し方が洗練され、面接に対する自信がつきます。
おすすめの練習方法は、以下のとおりです。
- 受け答えを録音して聞き返す
- 自分の姿を動画に撮って見返す
- 友人や家族に協力してもらいロールプレイを繰り返す
練習の録音や録画は、自分のしゃべり方や立ち居振る舞いを客観的に振り返り、都度改善ができるのでおすすめです。
また、第三者に付き合ってもらうことで、時間配分のしかたや自己紹介をする際のちょうど良い速度を把握することができるでしょう。
企業によっては、面接全体と自己紹介の時間が決められていることもあるため、いくつかのバージョンを作って練習しておくと、本番で焦らずに対応できます。
面接のプロからフィードバックをもらう
就職面接の対策としてもっとも効果的なのは、プロからフィードバックをもらうことです。
おすすめの方法は、以下のとおりです。
- 派遣会社に登録する
- 就職エージェントに登録する
- 就活セミナーなどイベントに参加する
派遣会社や就職エージェントの面接対策は、フリーターから正社員になりたい人にとって非常に心強いサービスです。
すでに企業に就職している友達に頼んで面接の練習に付き合ってもらうより、プロ目線で客観的にアドバイスをしてくれるでしょう。
また、時季にもよりますが就活セミナーなどの開催があれば、積極的に参加するのもおすすめです。
まとめ
フリーターの就活における面接は、スキルや経歴のアピールよりも自己紹介が重要なポイントになります。
就業意欲をしっかり伝え、企業に利益を与えられる存在になれることをアピールすることで、面接官に好印象を与えられるでしょう。
フリーターから正社員を目指す際は、就職経験がないことがマイナスになるのではないかと心配する人も少なくありません。
実際、なぜ就職したことがないのかはほぼ確実に質問されます。
しかし、就職経験がないことをネガティブに考えるのではなく、さまざまな職場で柔軟に対応できることを強みにし、自信を持って受け答えをするのが大切です。
就活が行き詰まっている人や面接が不安な人は、派遣会社や就職エージェントに登録してプロのサポートを受けるのも、ひとつの手段です。
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